サーキュレーション、ブロックチェーン技術を活用したスマートコントラクトの実証実験をchaintopeと共同で開始

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プロフェッショナル人材のシェアリングサービスを運営する株式会社サーキュレーションは、ブロックチェーン技術で日本とASEAN、世界の課題解決に取り組む株式会社chaintopeと研究開発契約を締結し、ブロックチェーン技術を利用したスマートコントラクト(労働契約の自動化)の実証実験を開始したことを発表した。

グローバルに対応した安心・適正な労働市場を目指す労働契約プラットフォーム構築に向けた国内初の試みとなる。実証結果をもって、8月以降実用化に向けた試験運用を開始する予定である。

背景

副業・兼業の原則容認や少子高齢化に伴う労働力不足を背景に、個人の働き方は多様化、企業の外部人材活用や国境を越えた人材流動はより活発になっていくことが予測される。

しかし、今後増えていくと考えられるフリーランスやインデペンデントコントラクター(以下IC)という働き方の現場では、そもそも契約書の締結がないまま企業にとって有利な状態で話が進んでしまうなど、労働者である個人の立場が弱く、平等でない取引が多く行われているのが実情である。

また、企業が国外へ知見や労働力を求め、国家を超えて労働契約を結ぼうとすると、国家間の法律の違いから手続きが煩雑になり、また高い送金コストがかかってしまうという問題がある。

これらの問題を解決するためにスタートしたのが、新しい働き方に対応した非中央集権の労働契約プラットフォーム構築プロジェクトである。

ブロックチェーン技術を用いて契約関連業務を自動化(スマートコントラクト)することで、透明かつ公平な契約手続きの動作が保証されたプラットフォームを目指している。

このプラットフォームを活用することで、世界中どこにいても平等な力関係の取引をシームレスに行なうことが可能になるという仮説を持ち、今回の実験で実証していくようだ。

これにより、独立、副業・兼業といった新しい働き方を選択する個人や多様な国や立場にある世界中の才能ある人々にとって安心・適正な労働市場の実現を目指している。
新しい働く価値観を創ることで、サーキュレーションのビジョンである「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」を加速させていく方針だ。

実証実験の内容

プラットフォームに下記の4つの機能を備えることで安心・公正な取引を実現することを目指す。

今回の実証実験では、「個人と企業が国際間で仕事の受発注を行う」というケースを想定し、これらの機能を実装する。

  • 契約の締結、更新のプロセスにスマートコントラクトとAIを活用。不平等な契約締結や契約内容の改ざんを防止。
  • 取引の安全を担保するエスクローの仕組みにブロックチェーン上の独自コインであるトークンを活用することで、コスト削減と平等なプロセスを実現。
  • 報酬の支払いにトークンを活用して、国際間の送金コストの削減、世界中にインターネットを通じて報酬の支払いが可能。
  • 企業と労働者の間にトラブルが起きたとき、スマートコントラクトを活用した紛争の仲裁を行う。その結果によってエスクローの解除が可能。

本共同実験では、ブロックチェーン技術を有するchaintopeが、システムや技術面の知見を提供し、フリーランス・IC市場の専門性及び同領域への技術活用の知見を有するサーキュレーションが、新たなサービスの検証を行なう。
この実験は、5月に福岡市に開設した「CIRCULATION Technology Lab」を拠点として実施している。

今後の展開

2018年7月までに、まずはスマートコントラクトとAIを活用した契約の締結、更新のプロセスの実装を完了し、8月から試験運用を開始する予定である。

その他の機能についても、順次実証実験を行ない試験運用を進めていくようだ。

この実証実験、試験運用の結果をもって、将来的にはプラットフォームの実用化に向けて動いていく方針だ。