パーソルキャリアの運営する転職サービス「DODA(デューダ)」、転職理由ランキングを発表

総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2017年度に「DODA」へ登録した転職希望者のうち約8万人を対象に、転職理由についての調査を行い、その結果を発表した。

総合結果

調査結果を総合的に見ると、給与などの待遇や、働く時間・休暇に関する不満を転職理由に挙げる傾向が強まった。

今回の転職理由トップ3は、1位「ほかにやりたい仕事がある」(14.9%)、2位「会社の将来性が不安」(10.7%)、3位「給与に不満がある」(10.5%)という結果になった。

特徴としては「給与に不満がある」「会社の評価方法に不満がある」など待遇に関する転職理由を上げる人が増えたことが挙げられる。2017年度は日経平均株価の上昇が続くなど景気回復が鮮明であった。

しかし、それが自身の給与へ反映されないことへの不満や、同僚や友人が転職で年収が上がったという事例を知り転職をすれば給与が上がるのではないかと考えた人が増え、この転職理由を挙げる人が顕著であった。

次いで増加が目立ったのは、「残業が多い/休日が少ない」「土日祝日に休みたい」などの働く時間や休暇に関する転職理由であった。世間では“働き方改革”に注目が集まり、残業時間や休日出勤を抑制する傾向が強まっている。一方で「残業時間の削減がされない」「依然として休日出勤がある」など、自社で改善の兆しが見えない場合は、転職によって希望の就業環境に移ろうとする人が見られたことも特徴的であった。また、求人数が多い今のうちに土日祝日が休みの仕事への転職を希望する人も増えた。

引き続き企業の採用意欲は旺盛で、非常に求人数が多い状態が続いている。数多くの求人の中から希望の条件を選べるようになっており、転職希望者は待遇や働く時間、休日など条件を優先して転職先を選ぶ傾向が強まっていると考えられる。

年代別

いずれの年代も最も割合が上昇した転職理由は「給与に不満がある」であった。

「20代」の転職理由は、2位「給与に不満がある」が前年度から最も増加し、2018年度以降初めて10%を越えた。また、3位「残業が多い/休日が少ない」、6位「土日祝日に休みたい」も前年度から順位を2つ上げた。20代では、特に給与や休日・休暇に関する転職理由を挙げる傾向が強まっている。

「30代」の転職理由は、1位「ほかにやりたい仕事がある」、2位「会社の将来性が不安」の割合がともに減少し、順位も入れ替わった。代わりに3位「給与に不満がある」が前年度から増加した。30代では「会社の評価方法に不満がある」がランクインしていることが特徴的である。成果を出しているものの評価につながらず、昇進や給与に反映されないため転職を考えるケースが増えているようだ。30代は結婚や出産といったライフイベントにより、収入に意識が向けられる傾向にあるため、求人数の今の多いうちにより良い条件の仕事を探す人が増加している。

「40代以上」の転職理由は、1位「会社の将来性が不安」、4位「倒産/リストラ/契約期間の満了」、9位「業界の先行きが不安」の割合が大きく下降し、雇用環境の改善が明らかになった。一方で、「40代以上」でも待遇に関する転職理由を挙げる人の割合が増加した。3位「給与に不満がある」は前年度から順位が1つ上がり、8位「会社の評価方法に不満がある」の割合も上昇した。異業界への参入を進める企業が多く、特定の分野での豊富な経験を持つ人を歓迎する求人も増えているため、現状に満足していない人の中にはより良い条件の仕事を探す人が増えている。

男女別

男性、女性ともに「給与に不満がある」の割合が最も上昇した。

「男性」の転職理由で上昇が目立ったのは待遇に関するものであった。3位「給与に不満がある」は割合が最も上昇した転職理由となった。また、9位「会社の評価方法に不満がある」も前年度から順位を1つ上げた。

「女性」の転職理由でも「給与に不満がある」が最も上昇し、順位も1つ上げて3位になり2008年度以降最高順位となった。「土日祝日に休みたい」を転職理由に挙げる人の割合も増えており、順位は7位に上昇した。この転職理由は、女性のみTOP10にランクインしており、女性に多い転職理由といえる。

男女で傾向に違いが出た転職理由は「残業が多い/休日が少ない」でした。男性では2011年度以降上昇傾向が続く転職理由ですが、女性では2013年以降下降傾向が見られる。ここから、男性は、仕事とプライベートの両方の充実を図ろうとする人が増えている一方、女性は、就業時間の長さよりも給与の高さや、土日休みなどの勤務形態を優先する人が増えているようだ。