ソラスト、FRONTEOの人工知能KIBITを活用した取り組みにより、離職率が大幅に減少

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株式会社FRONTEOで独自に開発した人工知能(AI)エンジン「KIBIT(キビット)」を医療事務関連サービスを提供する株式会社ソラストが活用し、2017年6月上旬から行ってきた新入社員の離職防止の取り組みに効果が得られたと、ソラストが公表した。

検証結果では、KIBITによって退職リスクが高いと判定された社員に離職防止の追加フォローを行ったケースでは、それを行わなかったケースに比べ、離職率に有意な差が出ることがわかり、KIBITの有効性が確認された。

以下は、ソラストが実施した効果検証の抜粋。

ソラストは、新規に入社した社員を対象に、コミュニケーションシート(アンケートと自由記入)を使って年間7回の面談を行っている。KIBITは、コミュニケーションシートの自由記入欄に記載されたコメントのテキスト解析に用いられ、面談者が見逃してしまうような文章や表現の機微を捉え、退職リスクを捕捉することを目的としている。今回の検証は、KIBITが捕捉した社員が、本当に退職リスクの高いケースなのかを確認するため、2017年9月から半年間実施したものである。

具体的には、面談者が特に問題を感じなかったにもかかわらず、KIBITが退職リスクが高いと判定した社員約100人を、無作為にグループAとグループBに分けました。グループAの社員には、離職を防ぐための追加面談を行った上で、配置換えやシフト変更等の適切な対策を行った。グループBの社員にはそのような特別な追加措置は行わなかった。その後、それぞれのグループの入社後3ヵ月間の退職者数を比較したところ、グループBの退職率は37%だったのに対し、グループAの退職率は16%に留まった。21%の差は、統計的に有意な差であることが確認された。

この結果、KIBITは退職リスクが高い社員を抽出していることがわかり、同時に退職リスクが高い社員に適切な対策を打てば、退職を防ぐことができる可能性があることがわかった。

FRONTEOでは、本案件のような離職防止からハラスメントの検知や新卒採用のエントリーシート選考での活用などを通じて、今後もHR(Human Resource)テックにおける人工知能を活用したサービスの開発をさらに進めていく方針だ。

ソラストにおけるKIBIT導入の経緯

ソラストとFRONTEOは、2016年11月からKIBITによる面談記録解析のPoC(概念検証)に着手。その後さらに大規模なデータでの検証を行いながら、より精度を高める面談記録の記載方法や、面談記録に基づく社員へのサポート内容の仕組みを確立し、2017年6月上旬より本格的な運用を始めた。

KIBITは、ソラストがこれまで実施してきた社員への面談記録のテキストデータを解析・学習し、不安や不満を抱えている傾向がある社員のコメントを退職につながりやすい順にスコア化して、追加のフォローが必要な対象者を効率的に抽出する。これらの対象者に追加面談を行い、対策を打つことによって、退職を未然に防ぐ確率が上がった。

KIBITについて

「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、FRONTEOが独自開発した日本発の人工知能エンジン。人間の心の「機微」(KIBI)と情報量の単位である「ビット」(BIT)を組み合わせ、「人間の機微を学習できる人工知能」を意味している。テキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、人に代わって、判断や情報の選び方を再現することができる。