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正社員も、副業も、起業も。はたらき方は目指すゴールを実現するための手段に過ぎない

会社員としてキャリアをスタートし、その次のステップとしてマネジメント層を目指すか、あるいはフリーランスや起業を選ぶ——。こうしたルートは、これまで比較的オーソドックスなキャリアパスとされてきました。

しかし、副業や兼業が一般化したここ数年で、そのキャリア観は大きく様変わりしています。いまやキャリアパスはひとつの一本道ではなくなり、起業を経て再び正社員としてはたらくなど、自由に行き来する人が増えてきました。

今回「月刊タレンタル」でインタビューする渡邉 大瑛(わたなべ ひろあき)さんも、そのように柔軟なはたらき方を実践しているひとりです。正社員としてキャリアを積んだ後、自ら起業。現在は「起業家」と「会社員」という“二足のわらじ”を履きながら、精力的に活動を続けています。

インタビューでは、渡邉さんが大切にしているキャリア観、そして現在正社員として携わっているパーソルイノベーション株式会社の新規事業「リスキリングキャンプ」について、お話を伺いました。

目次

営業・マーケ・BizDev──BtoB領域で積み上げた実践知

ジャック・マー氏が率いるアリババグループの日本法人、アリババ株式会社に新卒で入社した渡邉さん。法人営業やBtoBマーケティングを経験したのち、医療・ヘルスケア領域のベンチャー企業メドレーの社長室として営業企画やアライアンス推進を担当。その後、法人向けSaaSを提供するonionにてBizDev(事業開発)に携わるなど、BtoB領域を軸にキャリアを重ねてきました。

そして2019年、自身が代表を務める株式会社ウミガメを創業します。

ウミガメでは、自分自身がこれまでに培ってきたBtoB領域の知見を活かし、マーケティング施策の企画運用、データドリブンな営業組織の構築などを150社超に提供・支援してきました。

こうしたウミガメとしての活動の中で、クライアント企業のひとつとして関わりはじめたのが、現在正社員として勤務しているパーソルイノベーション株式会社です。

同社では2021年に法人向けリスキリングサービス「リスキリングキャンプ(旧:学びのコーチ)」という新規事業を立ち上げています。私が参画した2022年は、岸田前首相によって「リスキリングに5年で1兆円の投資を投じる」ことが表明された年で、まさにリスキリング元年といえます。

リスキリングキャンプとしては、顧客も増えはじめ、市場が大きく動くタイミングで適切に顧客のニーズをキャッチするための機能が必要だ、という背景がありました。そんな文脈の中で、本格的なマーケティング組織の立ち上げを依頼いただくかたちで関わることになりました。

ちょうどその頃、私はタイに移住しており、フルリモートでの参画というスタイルでした。

エンタープライズ領域で「1→10」の成長をリードしたい

2022年に業務委託としてパーソルイノベーションに参画し、2024年には正社員としてジョインした渡邉さん。正社員となったことで、仕事内容にどのような変化があったのか。また、自身の会社を経営しながら正社員としてコミットすることに、迷いや抵抗はなかったのか――そのあたりについて話を伺いました。

大きい変化のひとつが、グループ会社含め社内の方々との関係を構築しやすくなった点です。

パーソルグループには多様な事業とサービスがあり、これまで数多くの大手企業と取引してきた実績があります。この強力な顧客基盤を有効に活用することは、大手企業向けのリスキリング支援を志す我々にとってまさに一丁目一番地の取り組みです。

「どうすれば、A社の常務とのパスを持っているパーソル社員Bさんのリスキリングキャンプのマインドシェアを高められるか」という観点での情報発信や1対1での関係値づくりは、業務委託ではなく、正社員という立場だからこそ主体的な関わりができるようになった部分かと思います。

また、正社員として参画してからは、管理職としてチームのマネジメントも任されるようになりました。業務委託で関わっていた頃とは、私自身のマインドも大きく変わり、チームメンバー全員がこの場所で自分の能力を発揮したいと思える環境を作れるように試行錯誤しているところです。

正社員としてコミットすることに対して、抵抗や迷いがまったくなかったわけではありませんが、私自身が考えたのは自分のキャリアの中での位置付けです。

私はこれまで、アリババをはじめとした在籍企業で、主にSMB(中小企業)向けのBtoBセールスやマーケティングに携わってきました。しかし今回、パーソルイノベーションでの取り組みを通じて、「エンタープライズ向けの事業開発」という、これまでになかった領域に挑戦できています。

いま関わっている仕事から何を得るのかを明確にすること。それが、キャリアを前に進める鍵だと確信しています。大事なのは、雇用形態やはたらき方といった“形式”ではなく、自分が何を目指し、どう成長していきたいか。その“中身”のほうなのだと思います。

リスキリングを社会実装する

渡邉さんが携わる「リスキリングキャンプ」は、“リスキリングを社会実装する”をミッションに掲げています。

業種や業態を問わず、デジタルトランスフォーメーション(DX)が急速に進むいま、リスキリングによってデジタル人材を社内から生み出していく――そんな考えのもとに立ち上げられたサービスです。

単なるスキル習得にとどまらず、「学び続けるマインドセットの醸成」もカリキュラムの柱となっている点が特徴です。

DX白書2023によれば、日本企業のDXにおける課題は、D(デジタル化)ではなくX(トランスフォーメーション)にある、という趣旨の内容が記載されています。業務のデジタル化自体はかなり進んでいるものの、真の意味でのDX――すなわち、デジタル技術を活用してビジネスモデルや組織文化を変革していく、トランスフォーメーションまでは、まだ実現できていないというのが実態です。

今後は、AIやロボティクスといった新たな技術がより一層一般化していくでしょう。そうなれば、DXにとどまらず、AX(AI Transformation)、RX(Robotics Transformation)といった、さらに高度な変革が求められるようになります。

このように企業を取り巻く外部環境の変化のスピードが増す時代において、リスキリングは企業文化の根幹となるはずです。そして、それを社会に実装していくことこそが、「リスキリングキャンプ」の使命だと考えています。

少子高齢化による労働力人口の減少が進む日本において、外部から新しい人材を採用するよりも、いま社内で活躍している人材をリスキリングによって環境変化に対応するためのキーマンに昇華する戦略的な労働移動を実現することが、これからの組織には求められていきます。

将来的には、「リスキリング部」といった専任の組織が、社内人材の発掘→育成→配置を戦略的に執行し、評価されるような未来が来ると考えています。

いつまでにどうなりたいか、から逆算するキャリア設計

BtoBのセールス・マーケティング、事業開発という領域の軸と、SMB(中小企業)向けからエンタープライズ(大手企業)向けへと対象の軸を掛け合わせることで、カバレッジを広げてきた渡邉さん。はたらき方においても、正社員から起業、業務委託での参画、そして再び正社員へと、多様なスタイルを実践されています。

スキルやはたらき方を自らの意思でアップデートし続けるその姿勢は、ご自身のキャリアそのものを通じて、“リスキリングの社会実装”を体現しているようにも見えます。

今回は、そんな渡邉さんが描くこれからのキャリアパスについて、お話を伺いました。

正社員としてはたらくこと、フリーランスや起業という形で独立してはたらくこと、副業として関わること——いまは、どれかひとつを選ばなければならない時代ではありません。本質的に大切なのは「どんなはたらき方を選ぶか」ではなく、「自分がいつまでにどうなりたいのか」という生き方を自ら考え、選択することなのではないか、と思います。

だからこそ、海外移住やエンタープライズ領域でのチャレンジがやりたい、と自分の生き方や方向が定まることで、はたらき方が自然と決まる、という順番かなと感じています。そういった意味で、パーソルグループのミッション「はたらいて、笑おう」を強く志向しているひとりかもしれません。私自身の現在の野望のひとつは、45歳で母校の大学教授になることです。

新卒で入社したアリババの創業者、ジャック・マーの言葉で「When you are 50 to 60 years old, spend time training and developing young people, the next generation.(訳:50歳から60歳のときは、次の世代を担う若い人のために時間を使いなさい)」というメッセージが強く印象に残っていて。私も、これまでのキャリアで得たBtoBセールス、マーケティングやBizDev(事業開発)、リスキリングなどの知見を、学生たちに伝えていきたいと考えています。

できれば母校の成城大学で、リスキリング分野の授業を担当する立場になれたら、嬉しいですね。

文中引用:Jack Ma: “When you’re 30-40 years old, if you want to do something yourself, just do it.”(World Economic Forum)

取材対象者プロフィール

渡邉 大瑛(わたなべ ひろあき)
パーソルイノベーション株式会社
Reskilling Camp Company 
Business Development Group Manager

2013年に成城大学を卒業後、アリババ株式会社に新卒入社。法人営業やマーケティング業務に従事したのち、株式会社メドレーにて営業企画やアライアンス推進を担当し、さらに株式会社onionでは事業開発に携わる。2019年に株式会社ウミガメを創業し、代表取締役に就任。累計150社を超える企業に対して営業・マーケティング支援を行っている。

2022年からは、パーソルイノベーション株式会社の新規事業「リスキリングキャンプ」に業務委託として参画し、2024年には正社員としてジョイン。現在はパーソルイノベーションに正社員として勤務する傍ら、ウミガメの経営も継続する“二足のわらじ”を実践している。また、2019年より成城大学の招聘講師も務める。

取材・執筆:武田 直人 / 撮影:山中 基嘉

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