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イネーブラー型事業開発とは?競争優位を生む新たなBizDev戦略

ビジネス環境が劇的に変化する中、自社だけで価値を生み出す「単独型」の事業開発は限界を迎えつつあります。代わって注目されているのが「イネーブラー型事業開発(Enabler型BizDev)」です。他社の成功を“可能にする”ことを通じて、自社の成長を実現するこのアプローチは、競争優位性の源泉となりつつあります。本記事では、イネーブラー型事業開発の定義から具体的な実践方法、BizDev人材が今後身につけるべきスキルまで詳しく解説します。

目次

イネーブラー型事業開発とは何か?

イネーブラー型事業開発とは、自社が直接的に市場で最終消費者へ価値を提供するのではなく、「他社の成功や事業成長を支援すること」を通じて、自社の利益や成長を実現するアプローチです。具体的には、API提供、プラットフォームの開放、データ連携基盤の構築、SaaSツールの提供などが該当します。これにより、パートナー企業や顧客が新しい事業機会を創出しやすくなり、その過程で自社のプロダクトやサービスが不可欠な存在となることを狙います。

なぜ今イネーブラー型が注目されるのか

デジタル化とプラットフォーム経済の進展により、単独で価値を生むのではなく「エコシステム全体を拡張する存在」がビジネスの勝者になりつつあります。GAFAに代表されるビッグテックはすでにイネーブラー型のビジネスモデルを採用しています。

また、以下の3つの要因が追い風になっています。

  • APIエコノミーの拡大:サービス間連携が価値を生む時代へ。
  • DX需要の高まり:他社のデジタル変革を支援することがビジネス機会に。
  • 市場の成熟化:新規市場開拓より、既存市場でのポジショニング強化が重視されている。

イネーブラー型はこれらの流れの中で、競争優位性を築く最適なアプローチとして再評価されています。

成功事例に学ぶイネーブラー型戦略

1. AWS(Amazon Web Services)

AWSは自社でコンシューマ向けビジネスを展開する一方、クラウド基盤を提供することで世界中の企業のITインフラを支えています。AWSなくして成立しないスタートアップは数多く、まさにイネーブラー型ビジネスの典型例です。

2. Shopify

Shopifyは自らがEC事業者になるのではなく、あらゆる企業が簡単にオンラインストアを構築できるツールを提供しています。これにより、中小企業の成功を支援しつつ、自社の成長も実現しています。

3. PayPayなどのキャッシュレス決済プラットフォーム

今や日常生活の中で当たり前となったキャッシュレス決済サービス。たとえば、コンビニでの買い物や飲食店での支払いに「PayPay」や「LINE Pay」を利用した経験は多くの人にあるはずです。これらのサービスは、単に自社で決済サービスを提供するだけでなく、小売店や飲食店、オンラインショップなどのビジネスを支援し、スムーズな決済環境を整えることで経済活動全体を支えています。店舗側はキャッシュレス対応によって顧客満足度を高め、売上拡大につなげています。このように、ユーザーの日常に自然に溶け込みながら、自社の収益機会を拡大しているのがイネーブラー型のわかりやすい例です。

イネーブラー型事業開発を実現する3つの実践ポイント

1. プロダクトの「部品化」を意識する

イネーブラー型では、自社プロダクトを“単独完結型”ではなく、他のサービスに組み込まれやすい形に設計することが重要です。API公開やSDKの整備、モジュール化によって、他社のビジネス成長に直結する形で提供しましょう。

2. エコシステム視点でパートナー戦略を構築する

単なるアライアンスではなく、「自社サービスがなくては他社の成長が難しい」状況を生み出すことがカギです。パートナー企業の成功モデルを設計し、自社がその成功にどのように寄与できるかを明確に打ち出しましょう。

3. ビジネスモデルのリカーリング化

イネーブラー型は、一度の販売よりも継続的な利用が収益化のポイントとなります。SaaSモデルやサブスクリプション型の料金体系を採用し、LTV(ライフタイムバリュー)を最大化することが重要です。

BizDev人材が身につけるべき新たな価値提供スキル

イネーブラー型事業開発では、単なるプロダクト営業ではなく、相手のビジネスモデルを深く理解し、「成功シナリオ」を共に描けるスキルが求められます。

具体的には以下のような能力が必須です。

  • エコシステムデザイン力:市場全体の構造を俯瞰し、自社のポジションを最適化する能力。
  • ソリューションアーキテクト的思考:技術的な理解を持ち、パートナーの課題をプロダクトでどう解決するか提案できる力。
  • リカーリングモデル設計力:単発で終わらない継続的な収益モデルを構築するスキル。

このようなスキルを磨くことで、BizDev人材は単なる「調整役」から脱却し、事業成長の“仕掛け人”となることができます。

まとめ

イネーブラー型事業開発は、自社が主役になるのではなく、他社の成功を後押しすることで結果的に自社の成長につなげる新たな戦略です。急速に進むデジタル化の中で、この考え方はより重要性を増しています。事業開発に関わる人は、こうしたエコシステム視点を持つことで、単なる短期的な成果ではなく、長期的な成長に寄与できる存在となるでしょう。

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