副業人材として参画したい方へ 無料タレント登録
talentalでは、BizDev領域でさまざまなプロジェクトに挑戦したい方々を募集しています。
副業人材を活用したい企業様 サービス内容のご案内
貴社のBizDevをリードする即戦力人材を月額5万円からレンタルしてみませんか?

プロダクトだけでは勝てない時代の“アクイジション・エンジン”構築術

プロダクトが優れていても、それだけで売れる時代は終わりました。特にBtoB領域では、営業活動、マーケティング、顧客体験までを含めた“統合的な獲得設計”が事業成長のカギを握ります。本記事では、BtoBスタートアップやSaaS企業のBizDev担当者に向けて、「アクイジション・エンジン(Acquisition Engine)」という考え方を解説。再現性のあるリード獲得・商談創出・受注拡大の仕組みづくりに必要な要素を網羅的にお伝えします。

目次

アクイジション・エンジンとは何か?BtoB文脈で再定義する

アクイジション・エンジンとは、単発的なリード獲得や営業施策ではなく、**事業成長に直結する“継続的・再現可能な顧客獲得の仕組み”**を指します。
BtoB文脈での定義においては、以下の3点が特に重要です。

  • プロダクトと営業・マーケが一体で動いていること
  • リードからLTV最大化までが構造として設計されていること
  • 短期施策でなく、長期的な成長スキームであること

特にSaaSなどのモデルでは、チャーンを抑えLTVを伸ばすためにも、アクイジションからカスタマーサクセスまでを“1つのエンジン”として捉える発想が求められます。

なぜ今、“仕組みとしての獲得戦略”が必要とされているのか

従来のBtoBセールスでは、営業力や個人スキルに依存した「属人的な獲得モデル」が主流でした。しかし、以下の変化によって“仕組み化”の重要性が急速に高まっています。

  • リード獲得単価の上昇(特にデジタル広告)
  • 購買行動の情報主導化(顧客が調べてから接触する)
  • 営業とマーケの分業・統合の必要性
  • セールスの自動化(インサイドセールス、SFA活用)

特に、「勝ちパターンの再現性」こそが、スタートアップの成長に不可欠な資産になります。
優れたアクイジション・エンジンは、プロダクトがまだ未完成なフェーズであっても、「見込み顧客に伝える力」と「購入行動を後押しする仕組み」を提供し、事業の初速と収益性を支えます。

アクイジション・エンジンを構成する3つの要素と連携モデル

アクイジション・エンジンの核となる要素は、大きく以下の3つに分類されます。

1. トラフィック設計(興味喚起・集客)

広告、SEO、展示会、ウェビナーなど、リード母集団をいかに効率よく作るか。ここではターゲット明確化とチャネルごとのROI設計がカギです。

2. コンバージョン設計(ナーチャリング・商談化)

ホワイトペーパー、資料請求、MAツールによるスコアリングなど、リードの温度を上げて適切なタイミングで営業に引き渡す仕組みが必要です。

3. セールス設計(受注・収益化)

インサイドセールス、フィールドセールス、テックタッチなど、プロダクトと営業の最適な役割分担で契約率とLTVを最大化します。

これらが分断されず、1つの顧客ジャーニー上で連携する構造が、アクイジション・エンジンの本質です。

フェーズ別に見る、BtoB事業におけるアクイジション設計の実例

シード〜プレシリーズA:ゼロイチ突破フェーズ

この段階では、プロダクトよりも営業と仮説検証のスピードが重視されます。アウトバウンド+代表営業を軸にした“手動型エンジン”が主力です。

  • 顧客インタビューを通じたペルソナ定義
  • ターゲット企業リストの仮説出しと検証
  • 提案内容と受注理由のドキュメンテーション

シリーズA〜B:再現性構築フェーズ

ここではセールスの分業とマーケティングの仕組み化が進みます。

  • インサイドセールスとマーケのリード連携体制
  • ホワイトペーパーやウェビナーによるナーチャリング施策
  • HubSpotやSalesforceでのSFA/MA運用開始

シリーズB以降:LTV最大化フェーズ

顧客基盤が増えた後は、カスタマーサクセス含めたLTV重視のエンジン設計が必要です。

  • アップセル・クロスセル施策のKPI化
  • CSから得たVOC(顧客の声)をマーケに還流
  • チャーン予測モデルとプロダクト改善の連携

アクイジション・エンジンを自走させるための組織とKPI設計

優れたアクイジション・エンジンは、仕組みだけでなく、それを回す人・評価・ナレッジが設計されて初めて自走します。

組織設計のポイント

  • マーケ、IS、FS、CSの分業と連携の明確化
  • BizDevとPdMの共創による「売れるプロダクト」の磨き込み
  • データアナリスト、RevOps人材の早期投入

KPI設計の観点

  • CPA・MQL数・SQL率といった“プロセス指標”
  • CAC Payback、LTV/CAC、チャーン率といった“収益指標”
  • 各チャネル別ROIとスコアリング制度の導入

組織・人・数値の視点を統合することで、アクイジション・エンジンは徐々に“資産化”し、事業の予測性と耐久性が高まります。

まとめ

BtoBビジネスにおいて、優れたプロダクトだけでは勝てない時代に突入しています。
だからこそ必要なのが、マーケ、営業、CSが一体となった“アクイジション・エンジン”です。
本記事では、トラフィック・ナーチャリング・セールスを統合する構造、フェーズごとの打ち手、組織設計の観点までを紹介しました。
獲得の仕組みを設計できる企業だけが、長期的な事業成長を手にできます。

副業をお考えのみなさんへ

ご覧いただいている「月刊タレンタル」を運営するtalental(タレンタル)株式会社では、BizDev領域の即戦力人材レンタルサービス「talental」を提供しています。

現在、副業・フリーランス人材のみなさんのご登録(タレント登録)を受け付けています。タレント登録(無料)はこちらから。

これまで培ったスキルやノウハウを活かして、さまざまな企業のプロジェクトに参画してみませんか?

この記事をシェア
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次