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AI時代のBizDevに求められる、一次情報に触れ、意思決定する力

ChatGPTに代表される、さまざまな生成AI関連ツールやサービスが爆発的に普及する中、BizDevに求められる機能や役割はどのように変化するのでしょうか。

そんなことを考えている中でふと目に留まったのが、こちらのnote記事でした。

【実践】Cursorで新規事業立ち上げを3倍速にした話 〜AI浸透後のBizDevの役割を考える【非エンジニア】

今回は、このブログを執筆された株式会社スマートバンクにて新規事業開発を牽引する後川(うしろかわ)さんにインタビューを行い、AI時代においてBizDevの仕事はどう変化しているのか、そして今後重要になる機能や役割はどのようなものかについて伺います。

目次

複数のスタートアップでBizDevに従事

まず、後川さんのこれまでのキャリアについて、お話を伺ってみましょう。2011年4月、後川さんは数カ月間のインターン経験を経て、当時社員数5名程度のIT系ベンチャー企業に入社します。そこで営業活動や事業開発の仕事に従事しました。

その後、スマートフォンアプリ領域でアドネットワークの開発・提供を行う企業を経て、若手ビジネスパーソン向けWebメディア「U-NOTE」の運営会社に転職。メディアの法人営業やアドテクサービスの立ち上げなど、幅広い業務を担当されました。その後、事業のピボットに伴いグラム株式会社 取締役としてHR Tech SaaS事業の立ち上げを行いました。

2023年からはLayerXにおいて請求書発行SaaSプロダクトのPMF(プロダクト・マーケット・フィット)を牽引するポジションを経験。さらにその後、起業を経て2024年からはスマートバンクに入社し、新規事業開発を担当されています。

昨年参画しているスマートバンクは、次世代型のAI家計簿「ワンバンク」というサービスを提供している会社です。私はB/Sを活かした新規事業の立ち上げを責任者として推進しています。

すでに先行プレイヤーも出ており後発の領域ではありますが、市場全体の拡大が続くなかで、弊社ならではの優位性があると考え、サービス提供を決めました。

AIを使わない日はない

いわゆるBizDev領域でキャリアを積んできた後川さん。今回の主題であるAI活用をどのように行っているか聞いてみました。

市場分析やリサーチ、企画の壁打ちなど、意思決定の手前のフェーズでは、ほぼすべての業務でAIを活用しており、「使わない日はない」と言えるくらいです。

AIツールは日々アップデートが行われているため、どれかひとつに固定せず、常にそのタイミングでベストだと思われるものを使っていますね。最近だと、Gemini 2.5 Proが私にとってはフィットするので、それを使うことが多いです。

新規事業の企画においては、その事業を成立させるための変数が多く、都度変化することが多くあります。そのため、初期段階であまりデータ構造を作りこまず、Googleのスプレッドシートでローデータをまとめておき、集計や分析にはGAS(Google Apps Script)を使って自動化しています。

一定期間の検証を経て、取得すべきデータが固まった段階でエンジニアに依頼し、正式なデータ集計フォーマットを構築しますが、初期のフェーズにおいては作りこみすぎず、BizDev主導で柔軟にトライ&エラーの検証を行うことで速度を担保するようにしています。

また、LP(ランディングページ)のモックを作るときはGammaなどのツールを使って、BizDevサイドで作成するようにしています。正式な制作段階になってから、デザイナーやコーダーに依頼する流れです。

企画を担うBizDevがモックを作成することで、制作時の手戻りを減らすことができ、最終的なアウトプットの精度も上げることができます。誰かに依頼する前に、ある程度かたちにして共有するだけで、認識のズレが減るのは非常に大きなメリットですね。

トレンドを追いすぎない

先述の通り、日々AIを活用する後川さん。では、トレンドの変化が激しいAI関連サービスやツールの情報を、どのようにキャッチアップし、業務に取り入れているのでしょうか。

逆説的ですが、“トレンドを追いすぎない”ということが大事ですね。X(旧Twitter)を中心に情報収集を行っていますが、毎日どころか毎時間のように驚くようなアップデートのニュースが流れてきます。それをすべてキャッチアップし続けるのは現実的に困難ですし、下手をすると情報に振り回されてしまいます。

大切なのは、自社の事業にとって最適なワークフローを考えた上で、「その中のどこにAI活用の余地があるか」を見極めること。そうでなければ、AIを活用すること自体が目的化してしまい、事業にとって本当に重要な本質を見失うリスクがあります。

AIの進化によって「何ができるようになっているか」を理解しつつも、あくまで導入においては“事業起点”で考えることを意識しています。

「決めて、やる」が人の価値

AIがBizDevの業務を侵食する中で、今後求められる機能や役割はどうなっていくのでしょうか。後川さんは次のように語ります。

やっぱり、意思決定することしかないかな、と思っています。意思決定の手前における選択肢の抽出や検討は、AIがかなりの精度でサポートしてくれるようになりました。でも、その選択肢の中から“決めて、やる”のは人にしかできないですよね。ここが、まさに今後のBizDevに残されるもっとも大切な仕事だと思います。

また、その意思決定を精度高く実現するためには、良質な一次情報に触れることも人にしかできない部分だと思います。スマートバンクにも「Think N1」という価値観がバリューとしてあり、ユーザーや顧客との対話を非常に大切にしているんです。

ビジネスがあくまで人間相手の営みである以上、AIでは取得できない情報が存在する。私自身もユーザーインタビューをとても重要視しています。その中で触れるユーザーの表情や口調、それを語る環境なども、すべて大事な一次情報だと捉えています。

自分自身のキャリアとしても、今後もゼロイチのフェーズに関わり続けていきたいと考えていますが、その上で大事にしたいのがこの価値観ですね。

AIが進化し、あらゆる業務が効率化される時代だからこそ、人だからこそできる意思決定や対話、一次情報へのアクセスをどう活かすか。それがBizDevの役割として、これからもっと問われていくと思っています。

“AIファーストな文化”を掲げ、社を挙げてAIドリブンな業務再構築を進めるスマートバンク

後川さんが所属するスマートバンクでは、AIドリブンな経営・事業運営を推進すべく、全社横断でのAI活用に積極的に取り組んでいます。

現在、プロダクトマネージャー(PdM)やエンジニアなど多様なポジションで採用を強化中とのこと。本記事を通じてスマートバンクの取り組みに興味を持たれた方は、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

株式会社スマートバンク 採用サイト
https://smartbank.co.jp/recruit

取材対象者プロフィール

後川 優(うしろかわ ゆう)
株式会社スマートバンク ビジネス部

2011年4月、社員数5名程度のIT系ベンチャー企業に新卒入社し、営業兼新規事業開発に従事。その後、スマートフォンアプリに特化したアドネットワーク企業で営業職を経験。次に、若手ビジネスパーソン向けWebメディア「U-NOTE」の運営会社に転職し、メディアの営業職やアドテク領域における新規事業立ち上げに従事。事業ピボットに伴い取締役としてHR Tech SaaS事業の立ち上げを推進。その後、LayerXにて請求書発行プロダクトのPMF(プロダクト・マーケット・フィット)を牽引。起業を経て2024年よりスマートバンクに入社し、現職。

副業をお考えのみなさんへ

ご覧いただいている「月刊タレンタル」を運営するtalental(タレンタル)株式会社では、BizDev領域の即戦力人材レンタルサービス「talental」を提供しています。

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